病院薬剤師になることが決まったけれど、準備しておく事ってあるのかな?
他の新人薬剤師に出遅れたらどうしよう。
国家試験の勉強ならしてきたけれど・・・
確かに、新人として入職するする前は不安が多いですよね。
知識面だけでなく社会人として準備しておくといい事もあります。
- 入職前に考えること
- 入職後の目標設定について
- 筆者がやっておけばよかったと思ったこと
入職後は業務を覚えること+勉強で忙しい
薬の種類は内服薬だけでも1000種類以上、さらに注射薬もあります。
1年目は注射薬の配合変化や電解質の計算など目が回るほど忙しいので、
入職前に考えておけることは考えておきましょう。
それに加えて、
自分の中で大切にしたいことの優先順位を予め決めておくことが大事ですね。
病院薬剤師のキャリアを考える
- 認定資格を取りたいか
- 入職先に骨を埋めたいか
- 病院である程度勉強したら調剤薬局への転職を考えている
認定資格について
認定資格については入職前に分野まで決める必要は無いでしょう。
ただし、多くの専門分野の認定取得において、
ベースとなる基本的な認定資格を取得していることが条件となります。
1年スタートが遅れると、資格に基づく給与アップなど人事考課にも影響します。
認定取得を目標とする場合には可能な限り、
早めから病院薬学認定薬剤師の資格を取りましょう。(最短で3年かかります。)
入職先に骨を埋めたいか
私はここの病院でいつか薬局長になりたいの。
私は勉強できたら、そのうち転職してもいいかな。
極端な言い方をすると、昇進したいかどうかです。
例えば、念願の就職先に就職できた!ここで昇進していつか薬局長になるんだ!という考えの人と、そこで吸収できることは吸収していき必要があれば転職したっていいんだ!という考えの人ではもともとのスケジュールが変わってきます。
その病院の方針、薬剤部の方針を知るには、上層部の発言を注意深く聞きましょう。
組織は簡単には変わりません。
院長の方針が、まわりまわって薬剤部長の方針となるわけですから、
職員を大切にする職場かの判断はしっかりと行いましょう。
実は病院である程度勉強したら、調剤薬局への転職を考えている
みんなには秘密だけど、
ある程度勉強できたら、調剤薬局に転職する予定なの。
結論から申し上げますと、こういう考えの人は世の中にたくさんいます!
病院で3年勤めた場合の現実について詳しく記載したので、こちらの記事をご覧ください。
病院薬剤師のお金事情
- 自己研鑽のための費用(PC、ガイドライン等、研修会費、学会費)
- 飲み会代(意外と飲み会の場で医師(多職種含む)と親睦を深められます)
- 薬学生時代の奨学金の返済
避けては通れない!お金の話です。
給料が少ないっていうのは知っているよ?
自己研鑽のための費用
PC
3年に一度、13万円程のものを購入しました。
入職後のレポート作成や院内研究用の資料・スライド作成、論文検索等に使用しました。
パソコンはどの職種も必要経費になるので、薬剤師が特別かかる費用ではありません。
ガイドライン
分野により費用、更新頻度もまちまちです。
自身が配属される病棟の主な疾患に関するガイドラインを購入していました。
ただし、外科病棟に配属された場合は抗血小板薬や抗凝固薬に関連するガイドラインの購入は価値があります。
手術に該当する疾患では無い場合でも、
手術前に中止する薬やその期間、それに付随する薬についても記載がある為です。
参考書
大体毎月5,000円ほどを目安とし予算を立てていました。
ガイドラインをもとにしたハンドブック等を購入しました。
研修会
外部の研修会に毎月1000円、単位取得のためe-learning 年5,500円
モチベーションの維持のため、月に一度は外部の研修会に参加することを決めていました。
入職時より気になるテーマの研修会への参加は積極的に行っていました。
学会
日本病院薬剤師会所属で年12,000円です。
その他にも学会はありますが、
上記以外は自身の気になる分野が確立してからの入会でも遅くないでしょう。
飲み会代
年2万円程度は、最低でもかかるでしょう。
退職や転勤、忘年会や新年会など各病棟毎に催しごとがある病院も少なくありません。
多職種とのコミュニケーションの場として、積極的に参加しましょう。
コミュニケーションがとれる相手と仕事をすると驚くほど成果が出やすいでしょう。
必要経費です。ケチらない事をおすすめします。
薬学生時代の奨学金
毎月2~3万円の返済をしている人が多い印象です。
なかなか厄介もので、毎月一定額の返済が必要です。
とはいえ、住宅ローンなどと比較すると超低金利なので無理をして早く返す必要はないでしょう。
淡々と返済していきましょう。
新人薬剤師が入職前に把握しておくことまとめ
- 認定資格の取得を目指すならば、申請基準を1年目までに把握する
- 知識と昇格は比例しない、目的意識をもつ
- 病院薬剤師は忙しい、まさに少年老い易く学成り難し
- 自己研鑽のための費用も意外とかかる
- 飲み会は積極的に!コミュニケーションが取れると仕事がしやすい!
- 奨学金の返済は負担、無理に返す速度は早めなくてよい。
給料は安くても3年くらいは病院で・・・と思っていたけれど
もう少し具体的に考えた方がいいのかな?
今からでも遅くありません。
先人の知恵を借りて、よりよい人生にしましょう。