就職先を病院にするか悩んでいる。薬局とどう違うかな?
転職先に病院を視野に入れているけれど、
最近はどんなことをしているのかな?
病院見学では聞きにくいけれど、働いている人に聞いてみたいな。
病院薬剤師の仕事内容や魅力は
実際に働いてみないと、わかりにくいですよね。
- 経験者からみる病院薬剤師の魅力
- 業務内容のみでなく、現場で体感していること
病院実習では伝わりにくい部分がある
緊急時の対応の現場には実習生という立場では居合わせられない事がほとんどです。
・緊急の電話対応やTDM依頼
・抗菌薬の選択の相談など
木を見て、森も見ましょう。
利益・不利益等の関係無い病院薬剤師の言葉にこそ需要がある
病院見学では良いことばかり聞きませんか。
就職説明会で課題をしっかりと伝えている会社はありますか?
もしあれば、その会社はとても素敵な会社だと思います。
実際には、入職してほしい人材の前では良い所ばかり話しがちですよね。
就職活動において、損得勘定の全くない立場から病院薬剤師の魅力についてまとめました。
病院薬剤師の魅力5選
- 医療職の友人ができる
- 医師と対面で話せる
- カルテを見られる
- より専門的なことに集中できる
- 注射薬による治療に携われる
医療職の友人ができる
一期一会といいますが、病院薬剤師のフィールドは調剤室、DI室、病棟、化学療法室と多岐にわたります。
医師、看護師、医事課、クラーク、それぞれの職種の人と一緒に仕事をしていく上で
やはり気が合う人ができるものです。
医師と対面で話せる
コミュニケーションの基本は対面です。
相手の表情やしぐさから多くの情報が得られるため、対面で会話ができる環境は信頼関係を築く上で重要といえるでしょう。
何度も挨拶や会話を重ねるうちに、疑義照会のみならず、
よりよい処方提案にもつながります。
カルテが見られる
カルテは情報の宝庫です。
悪い意味じゃないですよ!(笑)
患者さんと一番接する時間の長い看護師さんの記録や、
医師の処方意図や今後の治療方針まで記載されていることがほとんどです。
医師の処方意図を汲み取った上での、薬剤情報の提供ができると、仕事の質が上がります。
CT検査や放射線検査の結果も確認できるため、処方箋からの疾患の推測の答え合わせが自身でも可能です。
見当違いな事ばかり話すと、医師から疎まれてしまいます。
コミュニケーションエラーを防ぐ為にも、処方意図を推測した上でのやりとりが必要ですね。
薬剤師の性質上、疑義照会をする上で疾患の知識は必要不可欠です。
今後の治療が推測できるからこそ、処方提案が生きてくるのではないでしょうか。
これらがこれからの病院薬剤師に求められている事でしょう。
専門的な業務に従事できる
診療報酬等の計算については医事課で対応しています。
実際に病院薬剤師と調剤薬局の両方で働いてみて、
病院薬剤師は調剤、鑑査、服薬指導とその記録など薬剤師でないと出来ないことに
多くの時間を割けていたと気が付きました。
注射薬を用いた薬物治療に携われる
代表的なものが抗菌薬治療や化学療法です。
感染症の治療においては急性期すなわち命に関わるレベルの状態の場合、
点滴抗菌薬が推奨されています。
治療の初期からの処方提案はやはり病院でこそできることでしょう。
処方提案≒症例となる為、特定の分野の認定(専門)薬剤師を目指す方には
一番おすすめしたい職種です。
病院薬剤師の魅力まとめ
- 多職種の友人は大事
- 複数の医師と直接話せる経験は貴重
- 薬剤師業務に集中することができる
- カルテを共有することで、薬の提案がしやすい
- 注射薬の調製に携わることができる
症例が多いため、
認定や専門資格を取りたい方にはよりおすすめです。
また、知識欲も満たされるので好奇心旺盛の方にも
とても魅力的な仕事です。
入職時に、“わからないことノート”を作る事を先輩に勧められ、
毎日最低1つは書き続けました。
1年で365個の質問と、自分が納得するまで調べた答えが集まります。
5年続ければ、365×5で1825個知識が増えることになります。
自分で努力して調べた事は記憶に残りますし、
継続は力になり、それらは私たち薬剤師の貴重な財産です。
当時は知らない事ばかりで、目が回るほど忙しくて大変だった記憶がありますが、
今思えば、
『知らない事や新しく知る事が多い現場にいられた事』
が幸せでした。
このあたりが、病院薬剤師の魅力の本質で、
一度調剤薬局に転職しても、また病院に戻ってきてしまう薬剤師がいる理由のひとつかもしれません。
病院薬剤師といえばカルテが見られる!という印象が強かったから、
他は考えたことなかったな。
多職種の友達ができるのは楽しそうだね。
楽しいですよ~!
意外と、“環境に恵まれている” 職場ですよ。
以上、病院薬剤師の魅力5選を記載しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。