病院薬剤師を数年経験したけれど、結婚もしたし、子供も欲しい。
病院薬剤師を続けるべきか悩んでいます。
すぐに転職を考えている訳ではないから、慎重に行動したいです。
みんなの辞めるきっかけを聞いてみたいです。
せっかく、就活頑張って病院薬剤師になって
いままでの成果(多職種との関係性)もあるから、辞めるかどうかはとても悩みますよね。
ただ、家庭との両立もあるのでなかなか難しい課題ですね。
病院薬剤師を5年経験して、大抵の認定薬剤師を取得できる経験年数になった筆者が病院薬剤師を辞めた経緯を書きます。
病院薬剤師を続けられている既婚女性の特徴も書いていきます。
- 病院薬剤師として働く女性がいつか直面する課題
- 結婚しても病院薬剤師を続ける為の条件
病院薬剤師を辞めた理由
- 金銭的に不安があった
- 将来の見通しが立たなかった
- 家庭の時間も大切にしたかった
金銭的に不安があった
病院薬剤師の給与は調剤薬局、ドラックストア、企業の中で一番低いというデータがあります。
給与が今後上がるかどうかの不安、インフレによる物価高、賃金上昇率、それに対する具体的な今後の見通しもつかなかったので常に不安でした。
一番のきっかけは産休中で調剤薬局で働く先輩の手取り(実際にもらう金額の3分の2)が私の1か月の給料と同じであったことです。
言い方が正しいかわかりませんが、『家計に貢献してる!すごいな!』と衝撃を受けました。
実際、病院薬剤師を長くされている人は実家がお金持ちの人が多いですよ。
将来の見通しが立たなかった
病院で働いていると、勉強することも多く、臨床に生かせる知識も増えてきます。
さまざまな媒体で認定や専門薬剤師の資格が存在し受験する機会も少なくありません。
試験に合格することで、勉強しながら働いてきたことの成果が目に見えるので専門資格を取る人も多いです。
人気のある認定資格は経験年数が5年で受験資格、5年経過したら更新の場合が多く印象です。
薬剤師の女性が入職後5年だと、大抵24歳で卒業するので、29歳でようやく認定試験の受験資格が与えられます。
多くの女性がこの年齢付近で寿退社または、産休に入るタイミングであり、認定資格に対する女性のハードルはとても高いです。
子供を産んで、その後も更新できるか?症例を集め続けられるか?
できない可能性があるなら、その枠を別の方に譲ったほうがいいのでは?と考えました。
家庭の時間も大切にしたかった
病院薬剤師の仕事をしていれば、知らない疾患、治療法、薬に直面することがあります。
勤務中に調べる時間を作りにくい為、自宅学習の時間が増えてしまいます。
でも、楽しいんですよ!知らないことを知る喜び!
病院薬剤師は知識欲の欲求が強い人が多いイメージですね。
1日は皆平等に24時間のため、何に時間を割り振るのかが課題になります。
家族がいる方は、勉強時間の工面に苦労している印象もありました。
結婚した以上、自分のやりたいことだけやるわけにはいけないかな。
極論を言えば、趣味をやりすぎて家庭を顧みないような状況になるのは無責任かなって考えました。
病院薬剤師を辞めた決定的なきっかけ
金銭面の不安から、いろんな人に話を聞くも『貯金ばかりしてもね!』という意見が職場(病院)では多かったです。
頭でっかちになってしまったので、行動を起こすことにしました。
家計の不安からFP(ファイナンシャルプランナー)3級を勉強しました。
心配性のため、不安で仕方なくて“人生でやりたい事リスト”を作成しました。
お金が貯まり、さあ遊ぶぞ!って時に体力的に厳しいという状況になったら・・・
何のためにお金貯めたんでしょう?となりそうです。
私の出した結論は、
『一度きりの人生だから、
充実度と貯蓄のバランスを取りながら楽しみたい!』
病院薬剤師を続けるためには
- 通勤時間の短さ
- 家族の理解
- 病院薬剤師を続けたいという強い意志
- タイムマネジメント能力
上記4点が重要です。
通勤時間の短さ
通勤時間の日本の平均時間は1時間19分と言われています。
片道40分程度ですね。
管理職を除き、病院薬剤師を続けている女性は自転車で10-15分、電車で片道15分くらいの方が多いです。
通勤時間が短いほど、家庭の時間を増やしやすいですね。
家族の理解
通常の勤務時間に加えて、自宅学習がほとんどセットとなるのが病院薬剤師です。
家族と優先したい事の順位や価値観が似ていればさほど問題ないでしょう。
合わない場合には、自宅での学習の時間を取ることの難易度が高くなります。
病院薬剤師を続けたいという強い意志
薬剤師は生涯学習をし続けなければならない業種の1つと言われています。
病院薬剤師はその中でも、勉強しないと次の日の業務に支障をきたす事があるので、病院薬剤師を続けたいから、勉強も頑張るんだという強い意志を維持することが必要です。
タイムマネジメント能力
自宅での勉強時間の確保のために、通勤時間を含め、効率よく時間を使うことが重要です。
仕事、家事ともにどちらかの息抜きになるようリズムが整うと両立が可能になります。
病院薬剤師は日々の業務も効率を考えながら行うことが多い仕事の為、要領が良くないと務まりません。
普段から鍛えられている能力の為、ここのハードルはあまり高くないと考えられます。
病院薬剤師の女性、本当に尊敬します!
結婚を機に病院薬剤師を辞めるべきか?の結論
- 通勤時間の短さ
- 家族の理解
- 病院薬剤師を続けたいという強い意志
- タイムマネジメント能力
上記4点がすべて当てはまる方は問題なく、続けられるでしょう。
将来を見据えて、通勤時間等も加味して就職活動を行えれば最高ですね!
もし病院薬剤師の制度が充実し、給料の全面上げがあればこの仕事を辞めていく人は減っていくでしょう。
これにはもちろん、病院薬剤師の仕事が評価されることが大前提です。
しかし最近、薬局薬剤師の私にもじわじわと病院薬剤師を評価する声が聞こえてきています。
元病院薬剤師の私もとても嬉しく感じています。
病院薬剤師の仕事はとてもやりがいのある仕事です。
みなさんの、病院薬剤師人生を応援しています。