病院で3年くらい勉強したら、
調剤薬局とかドラックストアで働こうかな。
最初の3年くらいは忙しくても勉強しないとね。
うんうん。必要な知識は身に着けたいですよね。
確かに、病院で3年働いたら転職するってよく聞きますよね。
働く上で給料も大事なの、とてもよくわかります。
給料も少ないからずっとは働けないよね・・・
おすすめの過ごし方を紹介します!
実際に中規模病院で5年間働いた経験から、
病院薬剤師3年目までにできたことをまとめました。
実際にやってみたら意外と3年は短かかったです。
- 病院薬剤師の業務時間外の過ごし方
- 病院薬剤師が3年目までにできること
少年老い易く学成り難し
病院薬剤師を一言で表すとこの言葉に尽きると思います。
(何をもって勉強OK!とするかは個々で異なるとは思いますが、)結論からいうと、まさに“少年老い易く学成り難し”です。
新人教育に対する病院側の視点
私の職場(中規模、総合病院、500床)の場合を想定しています。
規模により業務内容には幅があります。
病院側は3年で教育を終わらせようとしていない
3年で辞めようと考えている人を、雇用者は教育しようと思いません。
実際に公言していた人もいましたが、薬剤部長の目は冷ややかでしたよ。
病棟業務をできる人材(一人前)を育てたいというのが本音でしょう。
管理職になるのに5年と考えると、それ以前に辞める人の教育に使う時間が事実上とれません。
ただでさえ人材不足の職場なので、中々難しいですよね。
病院には3年で辞めるって言う?
公言してはいけませんよ!(笑)
公言する気でいた方、
社会人として、人とうまくやる術を身につけましょう。
職場の風紀を乱す職員を、上司はどう捉えると思いますか?
学べる事も学べなくなってしまいますよ(;^ω^)
たった3年と決めているのなら、
その貴重な3年を有意義に過ごしましょう。
病棟に上がるのは4年目以降という病院もある
病棟業務を経験することを目的に入職しても、実際にやりたい業務はまだ出来ない・・・
でももう3年経ってしまう。いつになったらやりたい事ができるのか。
こうなってしまうと困りますね。
その場合には、ご自分の人生計画と病院での経験値を天秤にかけましょう。
熟考した上で、自身で決断した事なら後悔することも少ないでしょう。
”病院薬剤師を経験するといい”の解釈
病院でしか、できない経験があるからです。
- 注射薬の調製(抗がん剤、無菌製剤)
- 病棟業務
- DI業務
私のやりたい事なんです。
病院側の考えなんて、知ったこっちゃないです!!
まあまあ。
“敵を知り、己をしれば100選戦危うからず”です。
賢く生きるなら、客観視しながら戦略的に行きましょうよ。
病院薬剤師の仕事
1年単位での業務内容
1年目
内服薬調剤(採用薬覚える)
注射薬調剤(組成覚える、抗菌薬の使い方を知る、抗がん剤調製と代表的な疾患と治療法を知る、無菌製剤の調製)
当直デビュー(一通り救急で使う薬と使い方について知る)
病棟デビュー(各病棟専門の疾患について学ぶ)
2年目
1年目の面倒をみる
それと並行しながら自身の知識を増やす
調べる手段を知る
医療従事者とコミュニケーションを取る。
3年目
病棟業務をようやく独り立ちしてこなせるようになる。
次は1日のスケジュール!
病院薬剤師の1日のスケジュール
6:00 | 起床 |
7:00 | 家を出る |
8:00 | 職場に到着 業務開始準備 |
8:00~20:00 | 勤務 |
21:00 | 帰宅 |
22:00~23:00 | 夕食 家事 |
23:00~23:30 | レポート作成 (1年目は毎日翌日提出でした。) |
23:30~ | その日の業務中にわからなかった事 疑問点を調べる |
24:30~ | 入浴 |
25:30~ | 就寝 |
勤務時間外の過ごし方
帰宅後の時間の内訳
21時に帰宅してから、翌日朝7時までの10時間を円グラフにしました。
帰宅してからも、意外とやることがあるんだね。
特に1年目は慣れないうちは大変です。
その都度調べて、
わからないことを早めに消化していきましょう。
ONとOFFの切り替えも大事💦
ご理解いただけたでしょうか。
自分の趣味や娯楽の時間、デートの時間はこれに組み込むのです!
病院薬剤師は帰宅後の勉強時間の確保が必要
病院で学ぶといっても、その日にわからなかったことを調べるのに精一杯。
体系的に調べたり、まとめたり、勉強したいならばその時間を自分で作るしかありません。
残業は病院によりますが、医療業界にはよくある、
勉強するかしないかはその人次第です。
勉強をしようと思えば、時間が足りない。
“もう無理!”と勉強しないと、知識の欠如により業務に支障を来す。
すると、業務遂行に時間がかかる。
再び、“毎日を過ごすのにいっぱいいっぱい”のサイクルに突入。
給料も薬剤師の他の業種と比べると高くありません。
患者のためにという気持ちで、毎日を過ごします。
医師から感謝される、ありがとうの一言に喜びを覚えたりすることも。
感謝されたいなら病院薬剤師は向いてないのか
ドラマ(アンサングシンデレラ)での石原さとみさんの発言、
“感謝されたいなら病院薬剤師は向いてない。”という言葉は、考えさせられます。
人間ですから、モチベーションの維持も必要ですよね♪
もしあなたが3年で病院薬剤師をやめる予定なら、
病院薬剤師生活を、有意義に過ごすために最後までお付き合いください。
病院薬剤師として有意義に過ごす為のコツ
全力で3年間を過ごす
病院で学べることは全部吸収してやるくらいの勢いで!
3年間のスケジュールを組むのがおススメです。
何をもって病院での学びがOKとなるかは人それぞれだからこそ、
自身の目標から逆算して予定を組みましょう。
病院退職後の人生を考える
病院で3年と決めている人で、意外とその後のことを具体的に考えていない人は多いです。
自宅に着くまでが遠足なら、定年までが遠足!薬剤師人生全体を見ましょう。
これらのことをしないで病院薬剤師生活を送ると、あっという間に時間が過ぎていきます。
退職する時になって、“自分は何を学べただろうか。”と自問するときがくるでしょう。
その時に何か1つでも自分はこれを学べた!学ぶために病院に行ったんだ!と
自分に自信が持てるといいなと思います。
逆に、3年全力でやってみたらやっぱり病院薬剤師を続けたい!ってなるかもしれませんね。
それはそれで、いいと思います!
病院薬剤師3年で転職するなら考えておきたいことまとめ
・病院薬剤師は物理的に忙しい
(やること、勉強すること、覚えることがたくさん)
・目標をもって、計画的に過ごしましょう
・常に1年、3年先を見て
・病院から転職することを予め決めている人は
退職後の人生設計を考えておきましょう
私が新人の時に、こんな事を教えてくれる人がいたらよかったな・・・。
いやいや、職場の先輩がこんな事話さないでしょ。汗
すべての病院薬剤師が、すてきな人生を歩めますように。